インフォアジャパンは4月12日、クラウドBI基盤「Birst」を日本市場で提供開始すると発表した。
同製品は、パブリック/プライベートクラウド、オンプレミスなどあらゆるデータソース環境に対応でき、ETL(データの抽出、変換、ロード)プロセスおよび分析データスキーマ設計から、セマンティックレイヤーの管理、ビジュアライゼーション/レポート設計、ダッシュボードまでを統合する。
堅牢で拡張性の高いマルチテナントのクラウドアーキテクチャー上に構築されているため、すぐに使い始めることができ、アクセスユーザー数やデータ量の増加に応じたシステムリソースの自動拡張が可能。製品単体の導入も可能だが、インフォアの業界特化のクラウドERP「Infor CloudSuite」のオプション機能(Birst for CloudSuite)としても提供される。
同製品は、組織内のさまざまな部門で管理される分析データモデルを連携させ、データの重複管理を必要とせずに企業全体にまたがる分析を可能にする「ネットワークBI」というコンセプトをもとに設計されている。これにより、分散管理される部門単位でのセルフサービス分析だけではなく、組織をまたがる分析にも対応する。さらに、複数のデータソースからメタデータを解析し、分析データスキーマを自動生成するオートデータリファインメントにより、業務ですぐ活用できるデータモデルに変換してデータストアに保管し、容易なデータアクセスやデータ抽出を可能にする。
セマンティックレイヤーの管理では、データソースのビジネスルールや定義を共通化して、ユーザーが再利用可能なセマンティックレイヤーを生成・管理することにより、データの正確性を担保し、セキュリティレベルを管理できるようにする。
ビジュアライゼーション/レポート設計、ダッシュボードの統合では、ビジネスユーザーが特定のKPIと無数のビジネス変数との間の有意義な関係を見つけ、KPIの結果を説明するのに役立つ、ビジュアライゼーションとダッシュボードを自動生成する。