三井住友銀行の新サービスに見る「既存ビジネスのデジタル変革」

松岡功

2019-04-25 07:00

 本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、三井住友銀行がNECと共同で提供するビジネスマッチングサービス「Biz-Create」である。

「新たなビジネスパートナーを探したい」に対応

 Biz-Createは、三井住友銀行がNECと共同で提供する「企業同士がインターネット上でビジネスパートナーを探すことができるビジネスマッチングサービス」である。今月から試行を開始し、5月から運営展開していく予定だ。

 三井住友銀行はこれまで、顧客企業の「新たなビジネスパートナーを探したい」というニーズに応えるため、それにマッチする同行の取引先企業を紹介するビジネスマッチングを積極的に実施してきた。

 今回の取り組みは、そのノウハウとNECが持つクラウドなどのデジタル技術を組み合わせ、顧客企業の技術や技巧を活用した新たな事業創出の場を提供するとともに、地域の枠を超えた日本全国でのビジネスチャンス拡大に伴う地方創生の実現を目的としている。(図1)

図1:ビジネスマッチングの一例(出典:三井住友銀行/NEC)
図1:ビジネスマッチングの一例(出典:三井住友銀行/NEC)

 サービスの概要としては、顧客企業同士がオンライン上で自由にビジネスニーズの発信や閲覧ができるほか、サイト上でチャット機能を活用したコミュニケーションを行うことが可能。また、地方銀行と連携し、金融機関の垣根を越えたビジネスマッチングを実現。既に多数の金融機関がこのサービスの導入を検討しているという。

 将来的には、NECの人工知能(AI)技術を活用し、ビジネスマッチングのさらなる精度向上やマッチングニーズの喚起など、より利便性の高い機能を提供する予定だ。

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