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カギは理念と労使関係--アリーナ構想を進める千葉ジェッツ“ハッピー”の秘密 - (page 2)

藤代格 (編集部)

2019-04-28 09:00

とことん合理的な千葉ジェッツ--回り回ってみんな“ハッピー”

 島田イズムは千葉ジェッツ全体に浸透。合理的な還元を目指すエピソードは事欠かない。一番わかりやすい物を一つあげるとすると、会場内の演出が挙げられる。

 千葉ジェッツを含めたBリーグの観客は総じて“初心者だけど楽しかった”という感想が多い。雨の心配がない密室の空間のため、ライブ会場のような雰囲気が出せるという点が大きな魅力の一つとして挙げられる。実際に会場に足を運ぶと、耳が割れんばかりに音楽がかかっている。

 音楽があると、何もない状態よりも楽しい雰囲気が作りやすい。見に来る観客だけでなく、選手も同様だろう。2018年12月まで、千葉ジェッツも音楽を多用した応援スタイルを採用しており、試合中は絶え間なく音楽が流れている状態だった。

 ところが、2018年12月28日の京都ハンナリーズ戦から、試合中にもかかわらず音楽を流さない時間帯を作り始めた。

 音楽は確かに良い雰囲気を作り出す。しかし、会場にあふれんばかりの約5000人近い観客数となると、気持ちの籠もった声援の方が選手を後押ししやすくなってくる。実際にそういった応援スタイルを文化として持ち、音楽よりも観客の声で後押しするチームが初代チャンピオンにも輝いている。

 観客にも声出しを強いることは、一見マイナスに写るかもしれない。しかし、最終的に千葉ジェッツを取り巻くすべての人を“ハッピー”にする可能性は高くなる。2018年5月のBリーグ決勝戦を落とした千葉ジェッツは、2019年の天皇杯を目前に控えた中で決断し、すべてが接戦となった準々決勝から優勝が決まるまでの3試合を勝利している。

 4月14日には、ソーシャルネットワーキングサービス (SNS) の運営に加え、「モンスターストライク」をはじめとするゲームや映像などのコンテンツを統括する「XFLAG」スタジオ事業を展開するミクシィ(渋谷区)と資本を提携、ミクシィのグループ会社となった。“100年続くチーム”を目指し、自治体ではなく、民間企業が作って民間企業が運営する“アリーナの民設民営”構想を発表、達成すれば日本で初となる試みに舵を切った。課題は多い反面、たしかに現状のアリーナではチケット完売も多く、キャパシティ不足がたびたび問題化していたところだ。

 2017年、“千葉ジェッツ”から“千葉ジェッツふなばし”と改名した千葉ジェッツ。さらなる“取り巻く人々のハッピー”を実現するため、今日もドライなジャッジを続け、まずは2019年ゴールデンウィークから開催するチャンピオンシップ、悲願のBリーグチャンピオンの獲得に挑む。

「夢のアリーナプロジェクト」構想を掲げた(出典:千葉ジェッツふなばし)
「夢のアリーナプロジェクト」構想を掲げた(出典:千葉ジェッツふなばし)

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