みずほ銀行は、クラウド型コンタクトセンター「Amazon Connect」の実証実験(PoC)を2月から2カ月間にわたって実施した。従来、最低半年は掛けていたインフラ構築期間を2〜3時間に大きく短縮し、コスト削減の効果も確認した。サーバーワークスが技術支援した。
Amazon Connectは、Amazon Web Services(AWS)が提供するコンタクトセンター向けのサービスで、クラウド環境上にCTI(Computer Telephony Integration)システムを構築できる。コンタクトセンターを移転、再編する際のコストや、インフラを構築する際のスピードに課題を感じていた同行は、サーバーワークスの支援を受け実証を行った。検証項目は、受発信の使い勝手や通話音声品質、セキュリティー要件、発信電話の集計や検索、レポート機能など。
その結果、最低でも半年かかっていたインフラ構築期間を2〜3時間に短縮、コストも削減されることを確認した。また利用したオペレーターからは「既存システムの使い勝手と何ら変わらない」とのフィードバックがあったという。なお実証用の環境構築は、ほぼ同行のスタッフだけで完了できた。
みずほ銀行では今後、CRM(顧客関係管理)システムとの連携や他業務での利用などを検討していく。