Dell Technologies World

VMwareとAzure連携の「Azure VMware Solutions」を発表--Dellが仲介?

末岡洋子 2019年05月03日 07時00分

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 Amazon Web Services(AWS)と蜜月関係にあるVMwareが、AWSのライバルであるMicrosoft Azureとも連携を実現する。間に入るのはDell Technologiesで、同社が米国ラスベガスで5月1日まで開催した「Dell Technologies World 2019」で発表された。会場のステージには、Microsoft 最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏も駆けつけた。

右からMicrosoftのSatya Nadella氏、Dell TechnologiesのMichael Dell氏、VMwareのPat Gelsinger氏。Nadella氏によると、「Windows 10」のデバイス台数は8億台に達しているとのこと
右からMicrosoftのSatya Nadella氏、Dell TechnologiesのMichael Dell氏、VMwareのPat Gelsinger氏。Nadella氏によると、「Windows 10」のデバイス台数は8億台に達しているとのこと

 MicrosoftとDell Technologiesが発表した「Azure VMware Solutions」は、AzureでVMware環境を提供するもので、VMwareベースのワークロードをネイティブにAzure上で動かせる。顧客はVMwareのツールを使ってプライベートクラウドとパブリッククラウドのハイブリッド環境でワークロードを動かしたり、管理したりできることになる。

 Dell Technologies 会長兼CEOのMichael Dell氏、VMware CEOのPat Gelsinger氏とともにステージに立ったNadella氏は、Azure VMware Solutionsについて、「VMwareのいいところ、Azureのいいところを合わせることができる」と紹介した。Dell氏は、「VMwareは広くインストールされており、VMware Cloud FoundationをAzureにもたらすことができる」と述べ、「VMwareをAzureで、という需要は多かった」と付け加えた。一方のGelsinger氏は、「顧客が求めているのはハイブリッドクラウドで、Azure VMware Solutionsは共同の顧客にとって重要になる」とした。

 パブリッククラウドとの連携という点でVMwareはこれまで、IBM CloudやAWSと提携しているが、中でも「VMware Cloud on AWS」では両者のエンジニアが協業しての密な統合を実現している。今回のAzureは提供の形が多少異なるが、顧客から見ると同様の連携と考えて良い、とブースのスタッフは説明した。

 同ソリューションを提供するのはMicrosoftで、VMwareの認定を受けたソリューションという位置付けだ。VMwareの認定パートナーであるVirtustream(Dell Technologies傘下)とCloudSimpleの2つがあり、CloudSimpleは既に30日間の無償トライアルを募集している。

 ブースの説明員によると、Dell Technologiesが間に入る背景には、VMware Cloud on AWSにおけるVMwareとAWSの提携内容が関係あるとのこと。DellとMicrosoftは創業時以来の提携関係にある。

 今回の提携はクラウドにとどまらない。MicrosoftとVMwareは、「Microsoft 365」と「VMware Workspace ONE」を利用する共同の顧客向けに、Workspace ONEからOffice 365の管理を可能にすることも発表した。Microsoftのデバイス管理「Microsoft Intune」および「Azure Active Directory」の統合により実現する。

 クラウド(Azure VMware Solutions)、クライアント(Microsoft 365とVMware Workspace ONEなど)に加え、今後はネットワーク分野での連携も進めるという。「ハイブリッドで重要なのはネットワーキング。VMwareのネットワーキングであるNSXとAzure Networkingの統合を進めていく」とGelsinger氏は語った。この他にVMwareの管理ソリューションと一部のAzureサービスとの統合なども考えているとのことだ。

 Nadella氏は、「デジタル技術は全ての業界、全てのワークロードでイノベーションのコアになった。そこで重要になるのはインフラで、必要な時にリソースが得られるインフラが必要だ」と述べた。

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