みずほ情報総研と村田製作所、イスラエルのThe Elegant Monkeys(TEM)は5月8日、感情分析アルゴリズムを活用したソリューション開発に関する業務協力覚書を締結したと発表した。
3社は、従業員の健康管理や健康経営を支援する「感情・ストレス分析サービス」の提供に向けて協業する。具体的には、村田製作所とTEMが開発した人工知能(AI)ソリューション「KENKO Technology」を用いて、 みずほ情報総研が労働環境や従業員満足度を改善させるためのコンサルティングサービスを展開する。
KENKO Technologyは、ウェアラブル機器やIoT製品に組み込まれるさまざまな種類の生体情報センサーを組み合わせたクラウドベースのソリューション。ウェアラブル機器を通じて収集される生体情報を独自の感情分析エンジン「KENKO AI Algorithm」で客観的な感情測定値に変換するという。
今後、企業での実証実験を実施した上で、健康経営や働き方改革を支援するサービスとして日本市場での事業化を目指すと3社はコメントしている。
各社の役割としては、 みずほ情報総研がKENKO Technologyを活用した日本市場でのサービス展開と、KENKO AI Algorithmの感情測定データから企業の組織・業務プロセスの改善を図るためのコンサルティングサービスの提供を行う。村田製作所は、KENKO AI Algorithmに必要な生体情報を収集するウェアラブル機器と、顧客企業に対する技術的なコンサルティング、導入支援、トレーニングなどを提供する。TEMは、KENKO AI Algorithmと、それを実行するためのクラウド環境の提供、ウェアラブル機器を通じて収集される生体情報に基づいた分析を行う。
左:中元敏夫氏 Vice President of Strategic marketing, Murata Europe、中央:Maayan Yazdi Co-Founder and CEO, TEM、右:みずほ情報総研常務執行役員の廣崎淳氏(出典:みずほ情報総研、村田製作所、TEM)