Amazon Web Services(AWS)は米国時間5月8日、「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)の新たなインスタンスファミリー「I3en」の提供を開始したと発表した。同社によるとI3enは、約2年前に提供を開始した「I3」インスタンスファミリーよりもテラバイトあたりのストレージ価格を低く抑えたうえ、ストレージ密度を高めた製品だという。
AWSのチーフエバンジェリストJeff Barr氏によるブログによると、同社は、この新たなインスタンスファミリーが、分散ファイルシステムや、リレーショナル/NoSQLデータベース、インメモリーキャッシュ、キーバリューストア、データウェアハウス、「MapReduce」クラスターのホスティングにI3インスタンスファミリーを使用している顧客からの要望に応えたものだと述べている。
Barr氏は同社ブログで、顧客からの具体的な要望として、テラバイトあたりのストレージ価格の引き下げに加えて、ワークロードの統合と処理のスケーラビリティの強化に向けたストレージ密度の向上、vCPUに対するネットワーク帯域幅とインスタンスストレージの比率の向上があったと述べている。
Barr氏は「これらのインスタンスでは、『Intel Xeon Scalable』(Skylake)のAWS向けカスタムプロセッサー(オールコアターボで3.1GHzを維持可能)と、最大60テラバイトの高速NVMeストレージが搭載されており、最大100Gbpsのネットワーク帯域幅が実現されている」と述べている。
米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)リージョンでオンデマンドおよびスポット形式でI3enインスタンスを起動できる。リザーブドインスタンス、ハードウェア専有インスタンス、および専有ホストを利用することが可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。