INPEX、財務業務の体制強化で「Kyriba」導入

NO BUDGET

2019-05-13 10:28

 国際石油開発帝石(INPEX)は、グローバル財務管理システムとして「Kyriba Enterprise」を導入した。キリバ・ジャパンが5月9日に発表した。

 グループファイナンス業務の集中管理体制を効率化し、アジア・オセアニア地域における財務業務のサポート体制を強化する。INPEXは2017年1月にシンガポールで金融子会社を設立したことによって、新たな財務管理システムへの移行を検討する必要があった。

 Kyriba Enterpriseは、財務部門の資金、財務、リスク管理を支援するクラウドサービス。資金繰り予測精度の向上、現金比率と金融リスクの把握など資金の可視性を高め、関連業務のプロセスとコントロールを一元管理する。

 資金のプーリングを利用した関係会社間(親子会社間や兄弟会社間)貸付の残高管理、利息計算、仕訳生成、ERP連携、財務取引の履歴管理や仕分連携といった業務要件に対応していることが挙げられている。

 INPEXでは、グループ会社間を資金管理サービス(CMS)で結んでおり、そのプーリング接続会社が60社、接続口座は100口座を超えている。そのため、財務管理システム(TMS)の中でも銀行接続においてグローバルで多くの実績のあるソリューションを必要としていた。

 そのほかの選定理由としては、統合基幹業務システム(ERP)との親和性が高く、通常必要とされる連携への大幅な改修が不要なことも大きなポイントとなった。また、帳票データもCSV形式やTXT形式、PDF形式などさまざまな形式に対応しており、日本語でのサポート体制が充実していることも挙げられている。

 INPEXでは、複数のシステムや一部を人手で処理していた従来の管理手法と比べて、Kyriba Enterpriseの導入後は一括管理により業務を効率化し、人的エラーの削減にもつながっているとしている。

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