編集部からのお知らせ
(記事集)ニューノーマルで伸びる業界
「ニューノーマルとIT」新着記事一覧

2019年発売の全てのChromebookがLinux対応に

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2019-05-14 10:48

 Googleは5月7日から9日まで開催した「Google I/O」で、「2019年発売の(Chromebook)はそのままの状態でLinuxが使えるようになる」と述べた。どういうことなのか?

 2018年、Googleは「Chrome OS」でLinuxが利用できるようになると発表した。それ以降、Linuxが動くChromebookデバイスは増えている。今後、全てのデバイスで動くようにしていく、というのが今回の内容だ。これにはARMとIntelの両方が含まれる。

 Chrome OSはLinux上に構築されているので、Chrome OSでLinuxが動くと聞いても驚きには値しない。Chrome OSはUbuntu Linuxのスピンオフとしてスタートし、その後Gentoo Linuxに移行した。そして、純粋なLinuxカーネル上にGoogle独自のものを構築した。しかし現在も、インターフェースはウェブブラウザ「Chrome」のUIのままだ。

  以前は、オープンソースソフトウェアの「Crouton」を使えば、chrootしたコンテナの内部で「Debian」やUbuntu、「Kali Linux」を実行することはできた。あるいは、Chromebook専用に作られた「Xubuntu」ベースのサードパーティー製Linuxである、「Gallium OS」を使う手もあった。しかし、どちらも技術に詳しくない人には向かなかった。

 今はこれが簡単になった。Search/Launcherキーを押してChrome OSアプリスイッチャーを開き、「Terminal」と入力する。これによりTermina VMが起動し、Debian 9 "Stretch"の Linuxコンテナが動く。

 Debian Linuxはこのように簡単だが、Ubuntuはどうか?こちらはそう簡単ではないが、いくつかのシェルコマンドによりUbuntuを動かすことは可能だ。FedoraもChrome OSで動かすことはできる。Chrome OSでLinuxを動かす方法については、RedditにあるCrostiniのページに詳細がある。

 ChromebookノートPCの上でのLinuxは起動時にどのOSを利用するかを選択デュアルブートオペレーションではなく、両方のOSが同時に動いている。つまり、Chrome OSのファイルマネージャー経由でドキュメントファイルをクリックし、Linuxセッションを開始することなくLibreOfficeで開くなどのことができる。

 実際、最新のChrome OSのCanaryリリースには、ファイルマネージャを使ってChrome OS、Google Drive、Linux、そしてAndroidの間でファイルを共有できる機能が加わっている。

 そのとおり、Androidもだ。Chrome OSは、以前からAndroidアプリにも対応していた。Chrome OSの最新のアルファ版では、Androidとの互換性が大きく向上している。

提供:sjvn
提供:sjvn

 また、ポートフォワーディングによってLinuxとChrome OSのネットワークサービスを接続することもできる。これは例えば、Linuxコンテナの中でウェブサーバーを実行し、同じマシンでそのサーバーをデバッグできるということだ。

 これはどんなときに便利なのだろうか。開発者であれば、答えは明白だ。これがあれば、1つのプラットフォームで、3つのOS向けに開発を行うことができる。例えば、Chrome OSに「Android Studio」をインストールするのもずっと簡単になる。

 Chrome OS 77では、Androidスマートフォン向けのセキュリティ機能付きUSBにも対応している。このため、どんなAndroid開発者向けChromebookラップトップでもAPK(Android Application Package)ファイルを開発、デバッグ、プッシュすることができる。

 3つのOSを同時に実行できるChromebookは一般ユーザーにとっても非常に便利なはずだ。例えば、Linuxの「GIMP」を使って画像を編集し、Androidの「Pinterest」を使って写真を見ながら「LibreOffice Writer」を使って文章を書き、同時にChrome OSで「Gmail」をチェックするなどということも可能になる。

 AndroidやLinuxが使えるChromebookのラップトップは、これまでよりもずっと便利になる。Linuxがあらかじめ組み込まれたChromebookが数多く世に出れば、その年がLinuxデスクトップ元年になるだろう。それは2019年かも知れない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    ファイルサーバ管理のコツはここにあり!「無法状態」から脱出するプロセスを徹底解説

  2. クラウドコンピューティング

    社員の生産性を約2倍まで向上、注目の企業事例から学ぶDX成功のポイント

  3. コミュニケーション

    真の顧客理解でCX向上を実現、いまさら聞けない「データドリブンマーケティング」入門

  4. ビジネスアプリケーション

    デメリットも把握しなければテレワークは失敗に?─LIXIL等に学ぶ導入ステップや運用のコツ

  5. 運用管理

    ニューノーマルな働き方を支えるセキュリティ-曖昧になる境界に変わらなくてはならないデータセンター運用

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]