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企業買収

HPE、スーパーコンピューターのCrayを買収へ--約1430億円

Natalie Gagliordi (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2019-05-20 10:48

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間5月17日、米スーパーコンピューター企業のCrayを約13億ドル(約1430億円)で買収すると発表した。買収の中核となるのは、Crayのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)技術であり、HPEは将来的な「HPCアズ・ア・サービス」プラットフォームとしての提供を考えているという。HPEとCrayはまた、2社の既存の人工知能(AI)と機械学習アナリティクス機能を組み合わせることも計画している。

 HPEの最高経営責任者(CEO)Antonio Neri氏は、「いくつかの差し迫った社会課題への回答が膨大なデータに埋もれている」とし、「医療、気候変動、宇宙などの重要な課題への答えは、このデータを処理して分析することでのみ解き明かすことができるだろう」と述べている。

 Crayはスーパーコンピューター分野を率いるリーダー企業の1社で、同社製システムは世界のスーパーコンピューター上位10のうち、3つのシステムで使われている。Crayは5月、米エネルギー省(DoE)のオークリッジ国立研究所向けのエクサスケールスーパーコンピューターの開発で6億ドル規模の契約を結んでいる。Crayのアーキテクチャーとインターコネクト技術は、エクサスケールのスーパーコンピューター「Aurora」を開発する5億ドル規模のプロジェクトでも採用されている。Auroraはシカゴのアルゴンヌ国立研究所に2021年までに設置される見通しだ。

 HPEはCrayを買収することで、顧客ベースと足がかりを政府や学術機関に拡大するとともに、エンタープライズ顧客へのスーパーコンピューター製品の販売力を強化していきたい考えだ。また、米国ベースの製造を通じてサプライチェーン機能を強化できると説明している。

 将来的な「HPCアズ・ア・サービス」プラットフォームに加えて、両社は「HPE GreenLake」を通じた新しいAIとMLサービスにもフォーカスしていく。

 HPEが実施した最近の大型買収としては、2017年にフラッシュストレージのNimble Storageの買収(約10億ドル)を完了している。HPEは今回、一時的な統合費用が発生する見通しで、2020会計年度年に吸収されるとしている。同年度のフリーキャッシュフロー(19〜21億ドル)の見通しに変更ないという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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