調査

2018年の国内エンタープライズインフラ市場、前年比6.7%増---IDC調査

NO BUDGET

2019-05-29 12:06

 IDC Japanは、国内エンタープライズインフラにおけるシステムタイプ別市場規模とベンダーシェアを発表した。エンタープライズインフラ市場とは、サーバー、エンタープライズストレージシステム(ExternalおよびStorage Expansionのみ)を合算した市場と定義する。

 これによると、2018年の同市場は、前年比6.7%増の6785億円だった。富士通が前年比0.1%増でシェア21.7%を獲得して1位となった。次いでNEC、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)、デル、日立製作所、IBMの順となった。上位ベンダー6社のうち、前年比プラス成長を達成したのは、富士通、HPE、デルの3社で、特にデルは前年比45.5%増と高成長を達成し、前年の7位から4位に躍進した。同社の高成長は、デルとEMCの統合による顧客カバレッジ/製品カバレッジの拡大によってもたらされた。


国内エンタープライズインフラ市場 売上額シェア、2018年
国内エンタープライズインフラ市場 売上額シェア、2018年

 同市場を売上額構成比をシステムタイプ別に見ると、SoR(商取引や公的サービス提供活動の記録や処理を行うシステム)が全体の41.0%、SoE/SoI(顧客エンゲージメントに関わるシステムと収集したさまざまなデータの分析を通して、インサイトを得るためのシステム)が12.3%、Otherが46.7%を占めました。前年比成長率は、SoRが4.7%増、SoE/SoIが11.9%増、Otherが7.2%増となった。SoE/SoIが2桁成長した背景として、AI(人工知能)やML(Machine Learning)/DL(Deep Learning)関連での需要が寄与したとIDCでは見ている。

 また、システムタイプ別に国内エンタープライズインフラ市場を見ると、成長余力があるのはSoE/SoI向けエンタープライズインフラ市場で、配備モデル別に同市場を見ると、システムタイプに関わらず、トラディショナル(非クラウド)からクラウドへのシフトが進行している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]