マツダは、ウイングアーク1stの「SPA Integration Service(SPA IS)」「SPA」「Report Director Enterprise(RDE)」で帳票基盤を刷新。運用負荷を削減し、ユーザーの利便性を向上した。「10年先を見据えて構築」したとしている。
SPA ISは新たな帳票基盤のコアとなるツールで、複数の拠点や業務システムに点在する帳票ツールを統合管理する。SPAはOCRエンジンで書類をデータ化し文書管理機能も搭載している。RDEは基幹系帳票印刷の集中管理を行う帳票サーバー。
これらのツールを利用することで、各アプリケーションシステムから共通インターフェースによって連携されてくる帳票データからPDFファイル、Excelファイル出力を実施し、電子帳票保管や配布、プリンターへのダイレクト印刷が可能となる。
マツダでは、各帳票系ツールの管理画面や操作画面をSPA ISで提供する画面に統一した。これにより、運用負荷を削減でき、ユーザーの利便性が向上した。また、上位のアプリケーションシステムからSPA ISへ一度リクエストするだけで、各帳票エンジンによる帳票作成、印刷、帳票保管などのプロセスがSPA ISで統合管理されるため、アプリケーションシステムの帳票に関する開発や改修の工数削減につながっている。
同社では今後、今回導入した仕組みをベースに、電子データ保管機能の向上、海外拠点のユーザーを含めた帳票設計やデータ抽出におけるオペレーション環境の改善、ワークフロー連携やペーパーレスの推進、スマートデバイスへの対応など機能面での拡張も見据えている。