自動車販売会社の静岡トヨペットは2018年6月から、エル・ティー・エス(LTS)が提供するRPA導入支援サービスを用いて業務効率化に取り組み、対象業務で1858時間分の作業を削減した。LTS が6月3日に発表した。
静岡トヨペットは近年、クラウドサービスやペーパーレス化といったIT活用により、管理業務の効率化を実現してきたという。そして同社は今回、RPAを自社で運用するための開発チームを立ち上げた。最終的に、顧客と接点がある業務に注力することを目指している。
取り組みの詳細(出典:LTS)
LTSは、BPM(Business Process Management)による業務の可視化・改善を行うコンサルティング会社。同社は、静岡トヨペットのRPA開発チームに人材育成トレーニングを実施し、社員による運用体制の基盤構築を支援した。使用するRPAツールは、NTTアドバンステクノロジの「WinActor」。立ち上げ当初は共同で取り組みを進め、徐々に静岡トヨペットによる独立体制に移行させたとLTSは説明する。
同チームのメンバーはIT専任者ではなく、経理や人事などRPAの対象となる部署の社員を中心に構成されている。現場の業務を熟知している社員が保守・運用することにより、法規制やITインフラ環境の変化に応じた改修や、ソフトウェアロボットが停止した際の迅速な対応が可能になるとLTSはコメントしている。