サッカーは試合の流れと素早い判断が重要なスポーツだ。一部の専門家は、試合中にビデオでリプレイ判定を行うことはこの流れを断ち切ってしまうと考えている。AIについても、ほかの歓迎できない要因があるとして敬遠される懸念がある。しかしMcCarthy氏は、同氏のリアザーヘッドFCでの経験は逆のことを示していると話す。
「テクノロジーはスポーツを変えており、取り入れなければ取り残される」と同氏は言う。「リアザーヘッドFCがこれを使うことで成長したのは明らかだ。私は、有名クラブが取り組みを始めるのはそう先のことではないと思っている。サッカークラブは少しでも有利になるなら何でも使う。AIが役に立つのなら、使わざるを得ない」
ノンリーグのレギュラーシーズンは最近閉幕したが、リアザーヘッドFCはイスミアンリーグプレミアディビジョンで8位に終わり、惜しくもプレーオフには進出できなかった。しかしこれは、2018年の夏に期待されていたよりもずっとよい順位だ。
AIはこの成功にどれだけ影響したのだろうか。McCarthy氏は、影響はそれほど大きくないが、人間に取って代わるものだと見られることも多いこの技術には、予想外のメリットもあったと述べている。クラブの結束を高めるのに役立ったというのだ。
「AIのおかげでリーグの順位が上がったとは思わないが、選手との関係性の面では本当に助かった」とMcCarthy氏は言う。「監督が選手に対して良くない点を指摘するときには、どのように伝えるかが非常に重要だ。その批判を受け入れようとしない選手もいる。このツールはその面で非常に有効で、これによって、強い人間関係を築くことができた」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。