エイシングは、予測精度を従来比で最大50%向上させる人工知能(AI)アルゴリズム「DBT-HQ(High Qualty)」の提供を開始すると発表した。
同社は、エッジコンピューターなどの導入機器側で自律学習が可能な独自のAIアルゴリズム「ディープ・バイナリー・ツリー(DBT)」を開発、提供しており、今回はそのラインアップを拡充した形となる。「DBT-HQ」では、高速処理を得意とする同社の「DBT-HS(High Speed)」と比較しておよそ10〜50%程度予測の精度が向上している。
手書き英字の特徴量からアルファベットを特定する検証における正解率
同社では、DBT-HSとDBT-HQの比較検証として、手書き英字の特徴量からアルファベットを特定する実証を行った。結果はDBT-HSが63.0%の正解率だったのに対して、DBT-HQでは90.6%という高い正解率となった。
自律的に学習するDBT-HSの予測モデルの精度は、クラウドで学習して生成した予測モデルに劣っていたが、同じ自律学習型でも、DBT-HQでは予測モデルの精度をクラウド型と同レベルに引き上げている。同社では、DBT-HQはリアルタイム予測とより精度の高い予測を必要とする自動運転車や産業機械に適しているとしている。今後はモビリティ業界や製造業界への実装を進めていく。