Oracleは、機械学習を利用した「Oracle Autonomous Database」の調整やインデクシングの自動化などの最新機能が加わった「Exadata Database Machine X8」を提供開始した。
「Exadata」は、Oracle Autonomous Databaseを普及させ、コンバージドインフラストラクチャーを利用してシステムを整理統合するよう企業を促すOracleの計画の一部だ。Exadataは、金融、小売り、電気通信といった業界で多く採用されている。
Oracleでコンバージドインフラストラクチャーおよびクラウド事業グループ担当のバイスプレジデントを務めるSteve Zivanic氏によると、最新バージョンのExadataは、パッチ処理やインデクシング、運用管理といった業務を自動化するよう設計されているという。
Zivanic氏によると、Exadataとって大きなライバルは、Linux、「Red Hat」「VMware」上で稼働するx86ベースのコンバージドインフラストラクチャーや、「IBM Power Systems」「IBM PureSystems(旧IBM Netezza)」だという。
「企業は、Oracleのデータベース専用に開発されたExadataにシステムを整理統合できることがわかっている」(Zivanic氏)
Exadata Database Machine X8に加わった最大の機能は、利用パターンに基づいて学習し、データベースを調整する「Automatic Indexing」だ。この機能によってパフォーマンスが向上し、手作業での調整が不要になる。その他の新しくなった点は以下の通りだ。
- 人工知能(AI)とOracleの経験やベストプラクティスを組み合わせて問題の根本的原因を見つける、自動化されたパフォーマンス監視。
- 最新のIntel製「Xeon」プロセッサーと「PCIe NVME」フラッシュテクノロジー。
- 「Exadata X7」と比べて60%向上したパフォーマンス。
- 古いデータやアーカイブデータ、および規制データを保存する拡張ストレージサーバーの価格設定。
- 「Hybrid Columnar Compression」(HCC)と、階層をまたいで暗号化する共通セキュリティモデル。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。