「Chromeはアドブロッカーを殺そうとしているのではなく、安全なものに」--グーグル説明

Carrie Mihalcik (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2019-06-13 12:00

 Googleは「Chrome」ブラウザー向けのアドブロッカーを殺そうとしているわけではなく、安全なものにしようとしている。米国時間6月12日に「Google Security」ブログに記されたこのメッセージは、Chromeの拡張機能を改良しようとする同社の計画に投げかけられた批判に答えるものだ。

Google Chrome
提供:Stephen Shankland/CNET

 GoogleのDevlin Cronin氏は同投稿で「われわれは、アドブロッカーの開発を阻止しようとしているわけではなく、ユーザーが広告をブロックしようとするのをやめさせようとしているわけでもない。そうではなく、コンテンツブロッカーを含め、開発者がユーザーのプライバシーを保護するかたちで拡張機能を開発できるよう支援したいと考えているだけだ」と述べている。

 Googleは2018年10月に、Chromeの拡張機能を改良するための大規模な計画を明らかにした。その後2019年1月になって、開発者らはその計画の一部である「Manifest v3」によってアドブロッカーに悪影響がもたらされる可能性に気付いた。Manifest v3は、Chromeの拡張機能のパフォーマンスやプライバシー、セキュリティの向上を目的としているものの、拡張機能がウェブサイトの性格を検証する方法に対して制限を課すという側面も有している。一部の開発者は、これによってアドブロッカーや、プライバシー保護のための拡張機能が大きく損なわれると述べている。

 GoogleのSimeon Vincent氏は「Chromium」ブログで、「この変更の動機や狙いについては、アドブロッカーの排除や弱体化を目的としているという憶測を含め、さまざまな混乱や誤解が見受けられる。断じてそのような目的ではない」と述べている。

 この議論には、アドブロッカーがどの画面をふるい落とし、どの画面を表示するのかを決定するために使用するルールに関するものも含まれている。Chromeの現時点の設計では、大量のルールの使用が認められているため、例えばアドブロッカーは、ウェブサイト上の要素が広告関連にひも付けられているインターネットアドレスの長大なリストに合致するかどうかをチェックできるようになっている。新たなアプローチではこういったルールに最大3万件という制限を加えることが提案されていた。その結果、これらのリストを使用するアドブロッカーなどの機能拡張に足かせをはめる可能性があった。

 またVincent氏は同投稿で、ルールの上限をChrome全体で15万件に引き上げると発表した。なお、Googleは5月に法人ユーザーへの適用除外も計画していると述べている。

 Vincent氏は、Manifest v3はまだ策定中の段階であり、開発者とともに作業を進めていくという点を強調している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. セキュリティ

    企業のDX推進を支えるセキュリティ・ゼロトラスト移行への現実解「ゼロトラスト・エッジ」戦略とは

  3. 経営

    2023年データとテクノロジーはどう変わるか 分析プラットフォームベンダーが明かす予測と企業戦略

  4. セキュリティ

    リモートワークで浮き彫りとなった「従来型VPN」、課題解決とゼロトラスト移行を実現する最適解

  5. セキュリティ

    第2世代EDRはココが違う 「自動化」でエンドポイントセキュリティの運用負荷・コストを削減

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]