東芝デジタルソリューションズは6月17日、スケールアウト型分散データベース「GridDB」の機能強化版の提供を開始すると発表した。
「GridDB」は、IoTやビッグデータを有効活用するためにNoSQLインターフェースとSQLインターフェースの両方を備えたデータベース製品。膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できるとする。
機能強化版のV4.2では、内部で実行中の処理一覧を出力する機能がサポートされ、ユーザーが実行中のクエリに関する並列処理数や実行時間、処理待ちなどの詳細な状態を把握できるようになった。これにより、スローダウンなどの状況把握やそれを引き起こすクエリの特定が容易になる。加えて、クエリに対して内部でどのように処理するのかを表すSQL実行計画の取得をサポートしており、問題のあるクエリに対して、ユーザーはきめ細かいパフォーマンスチューニングを行える。
さらに、アプリケーションに対する識別子の設定を利用して、問題発生時にサーバーログとクライアントトレースログに問題の内容ととにアプリケーションの識別子を記録できるようになった。これによって、これまで手間を要した問題のあるアプリケーションの特定作業も容易になる。
この他にアプリケーション開発のプログラミング言語としてJava、C、Pythonと、従来はオープンソースとして公開していたNode.jsクライアントとGoクライアントを正式にサポートした。また、Windows環境で動作するCクライアントライブラリも新規にサポートし、Windows環境からダイレクトにGridDBデータベースにアクセスするアプリケーションを構築できるようになっている。