Microsoftは米国時間6月18日、”Windows Server vNext”の新たなプレビュービルドをInsider向けに公開した。Windows Serverのフィーチャーアップデートとなる。このプレビュービルドの番号は18917で、Windows 10クライアントチームが前の週に20H1ブランチから公開したのがBuild 18917であることを考慮すると、Windows Server 20H1シリーズの一部であると予想できる。
Microsoftは新しいビルドのリリースを告げるブログで、単に”Windows Server vNext”と呼んでいる。このビルドが実際に半年に一度となる次のチャネルビルドなら、19H2ブランチの一部であるはずだ。Microsoftのクライアントチームは19H2テストを開始するターゲットを「春」としているが、まだ19H2リリースのテストビルドをリリースしていない。
情報筋によると、19H2は「Windows 10」のインクリメンタルなアップデートが行われるにとどまり、おそらく新しい機能はデフォルトでは無効になっているという。Microsoftは19H2のテストや公開について明らかにしていないが、19H2を2019年にリリースする計画だと述べている。
注意しておきたいのは、半期に1度のSemi-Annual Channelのリリースはコンテナとアプリケーションにフォーカスしたものであるという点だ。「Storage Spaces Direct」やソフトウェア定義のネットワーク、シールドされた仮想マシンなどの長期リリースの機能はサポートしない。これらの機能を使いたいユーザーは「Windows Server 2019」などLong-Term Servicing Channelのリリースを選択すべきだ。
新たに公開されたWindows Serverのビルドには、仮想マシンツール関連の新しい機能が含まれている。仮想マシンをローカルボリュームやリモートのファイルシェアにインポートしたりエクスポートしたりするImport/Exportボタンなどだ。テスターはHyper-V Server上でVMのタグ付けも可能だ。また、Microsoftのブログ記事によると、仮想マシンツールへのページの読み込み時間を削減するため「性能を大きく改善した」という。
Build 18917はこのほか、「Azure Hybrid」サービスツール周りでAzureの連携について新しい機能が加わっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。