リコーは、セキュリティーチーム「IBM X-Force Red」の協力を得て、自社製品への侵入テストを実施した。日本IBMが6月19日に発表した。
ペネトレーションテスト(侵入テスト)はリコーの複数のプロダクトやサービスを対象に実施され、テスト結果をまとめた報告書が3月に提出されている。今回、日本IBMのセキュリティーチームは、ペネトレーションテストの準備、報告書の作成、質問対応などを日本語で対応し、テストの検討開始から報告書提出までの期間は約6カ月だった。
IBM X-Force Redは、企業が直面する最新のセキュリティー脅威に関する幅広い最先端の知識を備え、優れたスキルと実績を持つグローバルなホワイトハッカーチーム。米国のオースチン、アトランタ、英国のハーズレー、オーストラリアのメルボルンの4拠点で170人以上が活動している。ネットワーク、ハードウェア、ソフトウェアの脆弱性やヒューマンエラーによる脆弱性をサイバー犯罪者よりもいち早く発見し、必要な対応を提言する。
日本IBMでは、攻撃者視点での侵入を試みるペネトレーションテストを行うことで、脆弱性を発見し、対策方法を素早く提示するなど、企業のサイバーセキュリティー対策の強化を支援できるとしている。