2019年5月29~31日の3日間にわたり開催された「第4回 会計・財務EXPO」。会場内は賑わいを見せ、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)ソフトなどを活用して業務効率化を目指すサービスが数多く見られた。目に留まった5つのブースを紹介する。
1.「早業BANK8」--唯一“仕訳専用”RPA
ブース自体は大きくないながら、説明員が常に対応に追われていたのはHAYAWAZA(江戸川区)。出展製品は「早業BANK8」。日本で唯一の“仕訳専用”のRPAソフトになるという。
金融機関のインターネットバンキングデータやExcelなどのデータを“パターン”としてそれぞれ設定。取り込み、変換、会計ソフトへの入力までを自動化するという。対応パターンがない場合はカスタム設定も可能で、ほとんどの銀行データが処理できるという。
人力だった照合作業がドラッグ&ドロップのみになり、かかっていた負担を軽減。入力時ミスに対応する学習機能も備え、人が会計データの確認に集中できる環境を提供するとしている。
「弥生会計」「勘定奉行」など、多くのソフトに対応。HAYAWAZAの営業部 営業統括の河野雅弘氏は、「全ての会計ソフトに対応というわけにはいかないが、代表的な製品には対応しており、引き合いが続いている」と説明。汎用性の高さをアピールする。

展示内容
一般企業向けライセンスは最小3パターン、税別月額利用料は8940円から。
2.「Dr.経費精算」--“撮影するだけ”の経費精算向けBPO
お笑いコンビ「ナイツ」がMCを務めるテレビ番組で紹介、ブース装飾にも活用していたのは、経費精算システム「Dr.経費精算」を展開するBearTail(千代田区)。スマホのアプリで領収書を撮影するだけで経費精算ができるという。

ナイツと白い熊がブースを彩る
写真を撮影すると、画像データをもとにBearTailのスタッフがデータを手入力。平行して領収書を送付し、データの突合、領収書の保管までを代行する業務プロセスの外部委託(BPO)サービスだ。BearTailのExpense事業部 マーケティング部 岸千陽氏は「光学文字認識(OCR)だとまだ精度が不十分な部分がある。入力からその確認とともに、義務に基づいた7年保管までを代行するサービスはほかにはない」と語る。

ユーザーの作業は撮影、投函のみ
領収書枚数ごとの課金制を採用している。税別価格の目安は300枚程度で6万円前後。