PDF Report at ZDNET

コネクテッドカー実現への道のり--険しいが意義のある取り組み

PDF Report@ZDNET

2019-06-26 07:00

 さまざまな情報を受発信してこれまでにない機能を提供するクルマ「コネクテッドカー」への取り組みが本格化している。自動車業界では、CASE(Connected、Autonomous、Shared&Service、Electric)に象徴される革新により、100年に一度というイノベーションが起きようとしている。

 従来型の自動車メーカーだけでなく、Googleなどまったくの異業種が市場に参入しようとすることからも、機会の大きさが分かる。「IoT端末」としてクルマをゼロベースで再定義する動きが出てきているのである。

 ガートナーは、路上を走るコネクテッドカーは、2020年までに世界で2億5000万台に達すると推定。コネクテッドカーにより、車両管理や走行管理のリアルタイム化が実現する。最近多くなっている痛ましい自動車事故などを防ぐことに役立つ可能性がある。

 また、自動車内の空間を情報と娯楽を提供する場とする「車載インフォテイメント」などにも注目が集まっている。

 期待が大きい半面で懸念もある。その1つがセキュリティーだ。CASEが主流になると言われているが、その各分野でセキュリティーに関する大きな懸念が残るという。情報を可視化するサイト「Information is Beautiful」のソースコード量を比較する「Million Lines of Code」によれば、Photoshopバージョン1.0でようやく10万行、最新戦闘機のF-35でも2500万行だが、自動車が備えるソフトウェアのコード量は1億行に及ぶ。データ量が膨大なのである。

 金額規模の大きい自動車産業に起きているコネクテッドカーの取り組みについて、テクノロジーの視点から情報をまとめた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]