編集部からのお知らせ
Topic 本人認証の重要性
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
月刊 Windows 10移行の心・技・体

6月:工夫が必要なWindows 10のアップデート運用を試す

松尾太輔 (横河レンタ・リース)

2019-06-27 06:00

 6月は、Windows 10で何かと頭が痛いアップデートの運用をテーマに、それで本当に回るのかを実際に試してみます。今回は具体的な技術の話です。その前に、Windows 10のアップデートについて基礎的なところをおさらいしましょう(本稿では「Semi-Annual Channel:半期チャネル」と呼ばれるアップデートサイクルについて解説します)。

 まず、Windows 10のアップデートは大きく分けて「Feature Update」と「Quality Update」 の2つがあります。

Feature Update(機能更新、俗にいう大型アップデート:FU)

 半年に1回のサイクルでリリースされます。原則として春(4月)と秋(10月)にリリースされますが、直近の1903(19H1、May 2019 Update)はテストをより入念にするためにPreview Releaseの期間をしっかり確保したので、リリースが5月になりました。1809(October 2018 Update)とか、1903(May 2019 Update)がバージョンと呼ばれます。カッコ内はバージョンの名称です。

 今後、このFUのバージョンは、春を「xxH1(xxは西暦の下2桁)」、秋を「xxH2」と呼ぶようになるようです(例えば、2019年秋は19H2というバージョンになる見込み)。なお、1つのバージョンのサポート期間は原則18カ月ですが、EnterpriseおよびEducationの2つのエディションでは、秋のリリース(H2)のみ30カ月のサポートが提供されます。

Quality Update(品質更新、俗にいう月次パッチ:QU)

 月に1回、第2火曜日(米国時間)にリリースされます。原則は月1回ですが、必ずしもこの限りではなく、第3火曜日とか、第4火曜日などにリリースされるものもあります。これらは、第2火曜日にリリースされるものが「Bリリース」と呼ばれるのに対して、「Cリリース」や「Dリリース」などと呼ばれます。また、火曜日以外にリリースされることもあります(Out-Of-Bandリリースと呼ばれます)。

 ここまでは一般的なお話でおさらいになりますから、ご存じの方も多いのではないでしょうか。しかし、実はQuality Updateがかなりややこしい存在です。そこで最近の動向から、IT担当者が直面する「Windows 10の品質更新は何を当てていいか分からない」というお悩みに答えたいと思います。

アップデートに関する“用語”

 最近のMicrosoftのドキュメントを読むと、先述した「Bリリース」や「Cリリース」といった名称では呼ばれず、「Roll-Up」や「Pre」と呼ばれています。

  • Roll-Up:正式リリースのようなもの
  • Pre:セキュリティーフィックスを伴わない、仕様変更のお試し版という位置付け

 実は、Windows UpdateでこのRoll-UpやPreといった言葉を区分として見ることはできません(名前には最近入ってくるようになりました)。代わりに、「Security Update」とか「Update」という分類がヒントになります。当初からWindows 10のQUには、このSecurity UpdateやUpdateという区分けがありました。ソフトウェアの脆弱性の修正を含むものがSecurity Update、含まないものがUpdateとして分類されます。

 QUは、従来のWindows Updateと異なり、細かいパッチ(KB)で提供されるのではなく、当該バージョンで今まで提供された修正を全て含んだ累積更新(Cumulative Update)として提供されます。この累積更新がSecurity Updateだったり、Updateだったりします。

 ですから、ざっくりいうと、

  • Roll-Up:脆弱性の修正を含むアップデート=Security Update
  • Pre:機能の仕様変更。脆弱性の修正を含まないアップデート=Update

 という意味なのです。

 そして、先述のBリリースは「Security Update=Roll-Up」として提供されます。さらにCリリースは、最新のFUのバージョンのPreであり、Dリリースは最新以外のFUのバージョンのPreとしてリリースされていることがほとんどです。ここ最近、“こうなった”というのが実際のところです。

 さらにややこしくしているのは、「SSU(Servicing Stack Update)」という存在です。SSUは個別のKBのような感じですが、累積更新には含まれていません。むしろ、累積更新の事前要件となる時があります。SSUの更新が必要な最初の累積更新については「必要条件」として記載されますが、以降の更新についてマイクロソフトは「必要条件」を記載せず、最新のSSUのインストールを「強くお勧めする」という言葉で案内しています。

 累積更新は、毎月適用されることが前提になっていると考えれば理解はできますが、筆者は「必須って言ってよ」と正直思いました。実際、バージョンによってはSSUを当てないと適用できないQUもあります。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]