東京工業大学 情報理工学院の研究グループは、パブリックブロックチェーンのシミュレーター「SimBlockouter」を開発し、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開したと発表した。
これは、ブロックチェーンネットワークをPC上で模擬して性能や安全性を検証するもの。1万台近くに達するノード群のインターネット上での振る舞いをシミュレートし、ノードの挙動を比較的簡単に変えることができる。これにより、改良や新手法がブロックチェーンにどのような影響を与えるのかをPC上で調べることができ、ビットコインなどにおける既存のブロックチェーンの改良や、独自に考案したブロックチェーンを手元のPC上で実験して性能や安全性を検証できる。
ブロックチェーンネットワークの可視化(出典:東京工業大学)
この研究は、セコム科学技術振興財団の研究助成を受けている。同研究グループは、SimBlockを活用してブロックチェーンの性能を向上させる研究を続けていくとともに、ブロックチェーンへの攻撃手法と対策をシミュレートし、安全性を向上させる研究にも取り組んでいく。