ネットアップは7月4日、オールフラッシュストレージのエントリーモデル「AFF C190」の提供を開始した。ブロックとファイルの両方のプロトコルに対応するユニファイドストレージであり、SATA接続の960GBのソリッドステートドライブ(SSD)を8、12、18、24本搭載可能。ネットワーク構成はイーサネット(10GBase-T 4ポート×2)とユニファイド(FiberChannel 16GBまたは10Gbイーサネット 4ポート×2)から選択できる。最小構成の税別価格は270万円から。
IDCが2019年に発表した市場調査によれば、オールフラッシュ国内市場規模は前年比約30%の成長率となった。ネットアップ自身も2019年度は前年度比約49%の成長に至り、国内オールフラッシュアレイ市場での売上額でトップシェアを達成したという。
ネットアップ 執行役員 アライアンス営業推進本部 本部長 北野宏氏
このように加熱するオールフラッシュ市場だが、それでも中堅中小企業にとっては高額な製品である。ネットアップは「中堅中小企業にも手の届く」(執行役員 アライアンス営業推進本部 本部長 北野宏氏)ことを念頭に、さらなる新規顧客を掘り起こすことを狙う。
AFF C190の最小構成価格は270万円からと、これまで最下位モデルに位置する「AFF A220」(約500万円)の半額程度。ストレージ容量などを踏まえると、やや高額に見えるものの、同日からAFFシリーズとHCI/SFユーザーの実行容量に対して、最低3倍の論理容量を保証する「ギャランティープログラム」を実施する。
米国では4月24日から「Data Visionary Loyalty Program」の名称で実施していたギャランティープログラムは、SSDの物理容量を1とした場合、RAID構成などを経て理論容量が0.75となった場合、2.25倍の実行容量を保証するというもの。保証容量はワークロードによって異なり、仮想デスクトップ基盤(VDI)であれば1:8、最低でも1:3の容量を保証する。
AFF C190の構成を踏まえると、13/24/40/55TBを保証する。また、機器出荷日から180日以内であれば、3倍の容量を満たしていない場合でも要望に応じて、ネットアップから追加シェルフとストレージを無償で提供する。
AFF C190の主な特徴