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調査

AIプロジェクトが増えるにつれ課題も山積み--IDC調査

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2019-07-09 11:31

 IDCの調査から、人工知能(AI)を使用している組織の3分の2は、AIを積極活用する「AIファースト」の社風を育もうとしているが、広範な戦略を導入している組織はわずか25%であることが分かった。

提供:TechRepublic Premium
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 IDCの調査結果は、米TechRepublic Premiumの調査米ZDNetの特集記事の内容ともかみ合っている。AIは、取締役会のバズワードであり、重要技術でもあるが、現実との乖離がまん延しているのが現状のようだ。IDCによると、組織の半数がAIを優先事項と見なしている。

 IDCが世界の組織2473社を対象に実施した調査から、以下のことが明らかになった。

  • AIの原動力となっている主要因は、生産性、ビジネスの機動性、自動化による顧客満足度である。
  • AI導入を妨げているのは、人員不足、コスト、バイアスの問題、データ管理である。
  • AIが最も導入されている事業分野はIT運用。次いで、顧客サービスと詐欺/リスク管理である。
  • AI導入によって、ビジネスモデルが変わったとする組織は60%。
  • 企業の4分の1が、プロジェクトの失敗率が最高50%と回答。
  • AIの倫理的使用、バイアス問題、信頼についてのフレームワークを、正式に導入している組織は半数。

 IDCの調査結果をみると、AIを楽観的にも、悲観的にもとることが可能である。米TechRepublic Premiumの調査では、AIプロジェクトがほかのプロジェクトよりも困難になると考える回答者は56%だった。

 一方で組織の大半は、どのような形でAIと機械学習が事業に役立つのか、明確に理解できていない。多くの企業は、これら技術を試験プログラムでテスト中である。

 こうした全体像をみると、AIプロジェクトは今後ますます乖離が進むだろう。筆者が考える重要課題は以下の通り。これらの課題は、技術プロジェクトが失敗する場合の共通項である。

  • AIブームに乗り遅れまいと、取締役会や最高経営責任者(CEO)がAIプロジェクトに積極的である。経営幹部の支持なくしてAIを導入するのは困難だが、AIは企業にとってストーリー性がある。このため、「当社のAIの取り組みは?」というCEOの鶴の一声で、AIプロジェクトが開始されても不思議ではない。
  • AIですべての問題を解決できると喧伝して、ベンダーがソリューションを売り込んでいる。過去1年間に、実に多くの技術ベンダーがAIを取り扱うようになった。しかし、AIが実際の業務で役立つかどうかは、企業によるデータの準備と管理スキルに依存している。
  • AIプロジェクトに参加したい人が多すぎて、統率がとれていない。AIと機械学習は非常にテクニカルな分野だが、データ科学の優秀な人材が不足しているのが現状だ。その一方でスキルはなくても、今注目のAIプロジェクトに参加したい人が社内に大勢いる。TechRepublic Premiumによると、その結果、共同管理されるAIプロジェクトが多いという。
提供:TechRepublic Premium
提供:米TechRepublic Premium

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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