「Intel Processor Diagnostic Tool」(IPDT)をダウンロードしたことがある「Windows」ユーザーや管理者は、最新バージョンの32ビットおよび64ビット製品にアップデートすべきだ。
Intelによると、IPDTの「バージョン4.1.2.24」以前のバージョンには、認証されたローカルのユーザーが悪用すると特権昇格や情報漏えい、サービス拒否(DoS)を引き起こせる「不適切なアクセス制御」の問題があるという。
Intelは、この脆弱性の深刻度について、共通脆弱性評価システム「CVSS v3」のスコアで8.2の「高」に分類している。ローカルからしか攻撃できないものの、この脆弱性を突くのに複雑な攻撃は不要だからだ。
Intelは、 IPDTの「バージョン4.1.2.34」で脆弱性に対する修正を提供している。バージョン4.1.2.34は、「Windows 10」「Windows 8.1」「Windows 8」「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」で利用可能だ。
IPDTは、Intel製マイクロプロセッサーの機能を検証し、動作頻度をチェックするのに利用されている。
脆弱性は、ファームウェアのセキュリティを専門とするセキュリティ会社Eclypsiumの研究者によって発見された。Eclypsiumを設立したIntelの元上級脅威研究者は、IntelのCPUの投機的実行ルーティンを悪用できる「Spectre」攻撃の新しい亜種をいくつか発見した。
Intelはこのほかに、「Intel SSD DC S4500」シリーズと「Intel SSD DC S4600」シリーズのファームウェアに影響する、深刻度が「中」の脆弱性についても明らかにした。
「『SCV10150』以前のIntel SSD DC S4500シリーズとIntel SSD DC S4600シリーズのファームウェアにおける不適切な認証により、非特権ユーザーが、物理的アクセスを通じて特権昇格できる可能性がある」とIntelは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。