IDC Japanは7月10日、国内のビッグデータ/アナリティクス(BDA)ソフトウェア市場について2023年までの予測を発表した。2018年の市場規模は前年比9.6%増の2778億7500万円、2023年まで年8.5%のペースで成長し、4173億3000万円の市場規模になると予測する。
同社では、BDAソフトウェアを、(1)分析情報管理/統合基盤、(2)BI/分析ツール、(3)パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション――の3つに中分類し、さらに16の機能別に分けて市場規模を予測している。
2018年のBDAソフトウェア市場は、企業のモバイルデバイスによる顧客接点の改善やAI(人工知能)活用の取り組みが進む中で、パブリッククラウド上のデータマネジメントサービスやCRM(顧客関係管理)アナリティクス分野への投資が急速に成長していると分析する。
2023年にかけては企業のデジタル変革(DX)や、それに伴うアナリティクスとAI活用の取り組みが一層の広がりを見せるとし、生産性の向上や競争力の強化に向けて、BDAソフトウェアを中核に据えたDX基盤の整備が進むとみている。
国内BDAソフトウェア市場2018年の実績と2019~2023年の予測(出典:IDC Japan)