この自動システム承認ルールは「残高ゼロかつ当期増減なし」「補助元帳と一致」「銀行残高と一致」「会社間差異<しきい値」「ゼロ残高勘定」「インポートデータと一致」「残高増減がゼロかつ当期増減なし」「前払い費用の残高の差異<しきい値」「管理用感情グループ自動承認」「連結感情の残高と一致」「ユーザー承認を必要としない仕分け」「しきい値内の関連感情」で使用できる。会社間債権債務照合においても、自動マッチング機能を備えており、経理担当者はデータが一致しない項目やBlackLineが確認提案をうながす項目に注目するだけでよい。
入力データとGL残高が合致すれば、経理担当者は承認するだけでよい(出典:ブラックライン)
シナリオの1つには主業務が製造業からサービス業へ転換するという、昨今ならばあり得そうなものも含まれていた。一般的な製造業は製品検収後に売り上げを回収するものの、サービス業はサービス提供前に前受金を受領するケースが多い。直接顧客と取り引きするため、顧客数も増加する。
また、サブスクリプションモデルであれば、割り引きなどから年契約するケースが多いものの、経理上は経済価値が消費された事実が発生したタイミングで費用と収益を計上する発生主義が用いられる。本件にもBlackLineは対応し、毎月の売り上げを自動計算して計算結果をERPに自動仕訳し、前述のようにGL残高を自動承認することで、バックオフィスのコスト削減を求める経営層の需要に合致するだろう。
勘定照合用テンプレートとして「汎用リスト」「補助元帳」「銀行口座」「前払い費用」「未払い費用」「(増減明細と残高を照合する)スケジュール」「(GL残高と照合する詳細な計算過程を記録した)ワークシート」「仮勘定」「関連勘定」を用意する。
マッチングもステータスバーや数値で可視化され、経理業務の負担を軽減する(出典:ブラックライン)