本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 減配になるリスクが相対的に低い高配当利回り株を選ぶには
- 最高益更新が見込まれる高配当利回り株
- 最高益予想でも高配当利回り?「ワケあり最高益」の意味を考える
これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
日本株は長期投資で良い買い場を迎えていると判断している。ただし、短期的には下値リスクが払拭できない状況だ。こんなときは基本に返って、高配当利回り株から投資を始めると良いと考えている。
減配になるリスクが相対的に低い高配当利回り株を選ぶには
高配当利回り株に投資する際に注意すべきことがある。株の配当利回りは確定利回りではない。業績が悪化し減配になると利回りは低下し、株価も下がる可能性がある。なるべく減配になりにくい高配当利回り株を選択すべきである。
減配になりにくい高配当利回り株を以下の3条件からスクリーニングしてみた。
(1)今期予想配当利回り(会社予想または市場予想ベース)3.8%以上
(2)今期連結純利益(会社予想または市場予想)で最高益更新を見込んでいる
(3)時価総額2000億円以上
上記は筆者が「配当利回りが高く、減配リスクが相対的に低い銘柄を選ぶのに有効」と判断している、スクリーニング方法の1つである。
2番目の条件「最高益更新を見込んでいる」は重要と考えている。最高益を更新する力のない企業は、長期的に業績が停滞あるいは衰退するリスクもあるからだ。とりあえず、今期純利益で最高益が予想されている銘柄から選んだ。
3番目の条件は「時価総額がある程度大きい」である。小型株には業績や配当が不安定な銘柄が多いので、安定配当を期待するにはある程度、時価総額の大きいものから絞り込んだ方が無難である。