ファイルストレージサービスを手がけるDropboxは米国時間7月17日、動画や音声、トランスクリプションのためのツールとの新たな統合を展開すると発表した。同社が挙げたツールは、Adobe Systemsの「Adobe Premiere Rush」のほか、Otter.aiやSimon Says、Videomenthe、Vidrovrの製品、GrayMetaの「Curio」となっている。このような統合によってユーザーは、アプリケーションのインターフェースを離れることなくネイティブなやり方でDropboxのファイルにアクセスできるようになる。

Dropboxは、パートナー企業製品との統合をユーザー戦略上の重要な要素としている。6月には「Slack」や「Zoom」、Atlassianの製品との間のネイティブな統合も発表している。また、DropboxとGoogleの「G Suite」との統合も実現している。これにより、「Dropbox Business」のユーザーはDropbox内にある「Google Docs」や「Google Sheets」「Google Slides」の文書をオープン/編集したり、Dropbox内にG Suiteの文書を作成できるようになる。
Dropboxは、今回の一連の統合がメデイア関連のクライアントに焦点を当てたものだと述べるとともに、メディアプロフェッショナルはDropboxユーザーとして最もアクティブな部類に入り、2017年だけで世界で10億を超えるファイルが作成されたと述べている。
Dropboxはブログで「HD動画や4K動画、8K動画、オンラインソーシャル動画サービス、ポッドキャストの台頭により、より高速で効率的な動画およびオーディオ制作のワークフローに対するニーズが年々高まっている」と述べている。「顧客のニーズに対応し続けるために、われわれは、ユーザーが好んで利用している動画ツールやオーディオツール、文字起こしツールとの新たな連携を進めた。この連携により、アプリケーションのインターフェースから離れることなくDropboxのファイルにアクセスできるようになるため、時間を節約したり、チームと同じページで作業を続けたり、プロジェクトをもっと速く仕上げたりするのに役立つ」
これまでにもDropboxは、ファイルやさまざまな作業ツール、チームを1カ所で管理できるワークスペースをユーザーに提供しようと取り組んでおり、インターフェースにも変更も加えている。6月には、プラットフォーム全体にわたって改善されたユーザー体験について発表した。同社はこれを、新しい統合ワークスペースであり、ユーザーに向けた過去最大の変更だと説明した。
「dropbox.com」などのデスクトップ体験や、モバイルアプリを刷新し、Slack、Zoom、Atlassianとのネイティブな連携を実現した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。