VMwareが、テキサス州オースティンに拠点を置くBitfusionを買収する計画を発表した。Bitfusionはアクセラレーテッドコンピュートの仮想化におけるパイオニアだとVMwareは説明している。買収条件は明らかにされていない。
VMwareはBitfusionのテクノロジーを用いることで、より効率的に人工知能(AI)および機械学習(ML)に基づくワークロードをオンプレミス環境やハイブリッドクラウド環境でサポートする計画だ。Bitfusionのプラットフォームは「VMware vSphere」に統合されることになる。
AIに基づくワークロードの処理を高速化するためのハードウェアアーキテクチャーにはGPUや FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASICなどがあるが、多くはベアメタルで配備されている。
VMwareは「このため、それらを仮想化することで、リソースの共有を促すとともに、コストを引き下げる理想的な機会が生み出される」と同社のブログに記している。
Bitfusionのソフトウェアプラットフォームは、サーバーと密接に関わり合っている特定の物理リソースを該当サーバーから切り離すようになっている。BitfusionはGPUに焦点を当てているが、プラットフォームを拡張することで、FPGAやASICのような他のアクセラレーターをサポートできるようになる。また、AIフレームワークやクラウド、ネットワーク、仮想マシンやコンテナといったフォーマットをまたがった動作も可能だ。
VMwareは「Bitfusionによって、VMwareが数年前にコンピュートの世界にもたらしたようなハードウェアアクセラレーションがさまざまな方法で提供される」ともブログで説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。