伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、マルチクラウド時代に求められるデータセンターの新たな役割を探求する目的で、ユーザー企業やITベンダーを交えた研究会「CDEC(CTC Datacenter Exchange Community)」を発足したと発表した。
CDECでは、ユーザー企業が抱える悩みや課題に対して毎回テーマを設定し、CTCが実際に導入した先進的な事例と直面した課題やトレンド情報をベースに根本的な問題や課題の解決について討議する。十数社程度の参加を想定しており、参加する企業同士が課題を共有することで、新たな気付きや新規の取り組みにつなげていく。
企業のデジタルトランスフォメーションが急速に進展するなか、データセンターを中心したオンプレミスの環境とクラウドを併用するケースが増えている。CTCでは、ユーザー企業が、自社のノウハウだけで将来にわたり適切な環境を構築し、システムを連携しつつ運用するにはまだ困難や課題も多いとし、今回のCDEC設立に至った。
5月には「マルチクラウド環境における認証とID管理」をテーマに第1回目の討議を開催した。第2回目は、8月を予定したおり、デジタル時代のデータプラットフォームのあるべき機能、CTCのサービス管理システムの開発現場で行われた自動化ツール(RPA/AI)による生産性向上を取り上げる。