Amazonは米国時間7月25日、2019会計年度第2四半期決算(6月30日締め)を発表した。Amazon Web Services(AWS)とAmazonの広告事業が同四半期も急速な成長を遂げたことで、売上高が予想を上回った一方、「Amazon Prime」のサブスクリプションにおけるワンデー配送プログラムの拡充に向けた大きな投資により利益は予想を下回った。
最高財務責任者(CFO)Brian Olsavsky氏は電話会議で、ワンデー配送の拡充を目的に、第2四半期におよそ8億ドル(約869億円)を投資する計画だったが、結果的に投資額はそれよりも若干多くなったと述べた。
Olsavsky氏は「われわれは道のりの半ばにいる」と述べた後、「完遂までに複数四半期」を要するだろうと付け加えた。
また同氏によると、Amazonは第3四半期の見通しにも継続費用を算入済みだという。
第2四半期の純利益は26億ドル、希薄化後1株あたり利益は5.22ドルとなった。前年同期の純利益は25億ドル、1株あたり利益は5.07ドルだった。純売上高は前年同期比20%増の634億ドルとなった。
アナリストは売上高を624億8000万ドル、1株あたり利益を5.57ドルと予想していた。
北米事業の売上高は前年同期比12%増の386億5000万ドル、営業利益は15億6000万ドルだった。
北米以外の事業の売上高は163億7000万ドル、営業損失は6億ドルとなった。
AWSの売上高は前年同期比37%増の83億8000万ドル、営業利益は21億2000万ドルだった。
広告事業は、AWSとともに急成長しているもう1つの収入源だ。広告サービスは、同社の公式な事業分野ではない「その他」のカテゴリーの売り上げを支えている主な柱だ。「その他」事業は売上高が37%増の30億ドルとなった。
最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は声明で、Primeのワンデー配送サービスは顧客から歓迎されている点を強調している。
ワンデー配送プログラムの拡充は、Amazonにとってコストのかかる試みだとOlsavsky氏は述べたが、これによって倉庫管理や在庫管理に変化がもたらされると説明している。Amazonは同社の配送や物流に対する大きな変更に取り組んでおり、「これによりシステムに対する衝撃が生み出される」という。
この他にも同社は第2四半期、AWSのマーケティングコスト増や、従業員数の増加、株式報酬費用の増大といった大きな出費に直面した。
第3四半期については、純売上高が660~700億ドルになる見通しとしている。アナリストは、672億7000万ドルと予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。