日本ヒューレット・パッカード(HPE)は、人工知能(AI)を用いた予測機能「HPE InfoSight」を 「ProLiant」サーバーや「HPE Synergyコンピュートモジュール」「HPE Apolloシステム」に展開すると発表した。ITインフラシステムの自律的な運用を図り、作業工数やコストの削減を図る。
HPE InfoSightは、米HPEが2017年に買収したNimble Storageのクラウドベースの予測分析機能「InfoSight」に由来する。世界中で稼働する機器のデータを集約、分析し、故障発生などの問題を予測して予防保全を支援するほか、実データから最適なシステム運用の知見を提供する。
同社は、これまでストレージ製品群でHPE InfoSightの実装を進めてきた。効果としては運用コストで79%の削減、トラブルチケットの対応時間で85%の短縮、発生前トラブルの86%の自動予測や解決を実現したと説明する。
サーバー製品群に展開するHPE InfoSightでは、システムの稼働状態などの監視機能とサーバー管理機能の「HPE iLO」と連携し、異常の兆候やパターンに基づく性能改善の推奨策を管理者に提供するほか、予想される問題の発生前に保守作業に備えられるようにし、システムのダウンタイムを削減できるとしている。