NTTコミュニケーションズ(千代田区、NTT Com)は7月29日、ヘルプデスクとサイバーリスク保険をパッケージングした「セキュリティサポートデスク」を発表した。最大3000万円の費用を補償するという。同日から提供する。
平常時の相談、インシデント発生時の対処方法支援など、セキュリティ専門家が年中無休で午前9時~午後6時に対応するという。エンドポイントセキュリティ、クラウドベースの統合脅威管理(UTM)となるvUTMなどNTT Comのセキュリティサービスユーザーが対象。
不正アクセスやネットワークへの攻撃、フィッシングサイトや悪意あるスクリプト実行など、悪性のあるウェブサイトのドメインかどうかを自動でスコアリングできる人工知能(AI)を活用。NTTセキュアプラットフォーム研究所が開発した特許取得済み技術を利用し、膨大なデータベースに基づき評価するという。新しいドメインも自動予測し、セキュリティ上の脅威を検出。検出時の通知、対策立案までをサポートできるとしている。
サイバーリスク保険は東京海上日動火災保険(千代田区)が担当。サイバー攻撃による不正アクセスなどの恐れがある場合、攻撃を受けているどうかの実態調査、履歴ログの解析に必要な費用、弁護士やコンサル会社に相談する際の費用を最大で1000万円補償。サイバー攻撃を受けて情報漏えい事故が起こった場合、損害賠償金を最大で2000万円補償するとしている。
平常時と緊急時のサポート、保険のほか、他社のユーザー企業のセキュリティ担当と匿名で情報交換、相談ができるオンラインコミュニティーの利用を一式として提供する。税別月額利用料金は8万円から。
2種類のオプションを用意しており、セキュリティの設定代行が1回あたり3万円。複数の機器やソフトウェアにおけるログを横断的に収集、管理、分析するセキュリティ情報イベント管理(Security Information and Event Management:SIEM)分析基盤による自動相関分析、月次でのレポート作成が4万円。
サービスの概要(出典:NTT Com)
対象サービスはVPNサービス「Arcstar Universal One」のオプション「インターネット接続機能セキュリティオプション(VBBSタイプ)」「インターネット接続機能 (vUTM)」「インターネット接続機能セキュリティオプション(IWSaaSタイプ)」のほか、「OCN光 IPoE vUTMセット」「Cloud App Security」「マイセキュア ビジネス」、「FortiGate」利用時の「Network Support Service(NSS)」、法人向けOCNオプションサービス「ウイルスバスタービジネスセキュリティ(月額版)」。対象は順次拡大していくとしている。