ネットワークサービスベンダーのACCESS(千代田区)は8月1日、動態管理サービス「Linkit Maps」を発表した。開発、提供するビジネスチャットSaaS「Linkit」の追加プランとなり、TBSテレビが先行導入しているという。
JAPAN NEWS NETWORK(JNN)のキー局を務め、28局の報道部門を統括するTBSテレビでは、特定のデスク担当に情報が集中。業務負荷が高く、機動性の向上を課題としていたという。
Linkit Mapsを活用することで担当者同士で情報共有できるようになり、コミュニケーションが活性化。全体が自律的に動くチームとなり、デスクは全体情報の把握、適切なタイミングでの指示出しという業務にシフト。緊急時の電話対応の減少、面識のない従業員同士の知識共有の増加など、取材スタイルを大きく変えることができたとしている。
Linkit Mapsは、GPSを活用して地図アプリ上に外勤従業員の位置情報や移動ルートを表示できる。リアルタイムな現在地の把握、部署やプロジェクト単位での共有ができるという。履歴の表示も可能で、活動履歴の自動保存、効率的なルート分析などもできるとしている。

動態管理画面イメージ(出典:ACCESS)
居場所や訪問ルート実績などを確認できる動態管理サービスは、外勤従業員の業務効率化、働き方改革に有効な反面、一般的に高コストで導入、運用のハードルが高いことが多いという。
Linkit Mapsは動態管理サービスとしては業界最安値水準で提供し、スマートフォンにアプリをインストールするだけで利用可能と説明。専用機器や管理者は不要で、企業の課題を迅速に解決するとしている。
Linkit Mapsの税別月額利用料は670円、Linkitは170円。いずれも1ファイルあたり10MBまでアップロード可能で、契約ID数ごとに1GB利用できる。ID数の上限はなく、最低契約数は10。