PowerPointがMicrosoft Streamに対応--「Office 365」更新動向【1907版】

阿久津良和

2019-08-02 06:45

Skype for Business Onlienは2021年7月21日まで

 Microsoftが米国時間7月29日に更新した、Office 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによればバージョン1907(ビルド11901.20176)へ更新したWindowsデスクトップ版は、Word、Excel、PowerPointでOfficeドキュメントに対するリンクを開く際の動作をデスクトップアプリで固定する仕様変更が加わった。

 Word、Excel、PowerPoint共通の変更点としては、Excelの地理データ型を使用した地図グラフの作成を強化。作成した地図グラフはWordやPowerPointに取り込めるため、同社は共通の変更点としてアピールしたのだろう。

各オプションの「詳細設定」に並ぶ「Officeファイルへのサポート対象ハイパーリンクをOfficeデスクトップアプリで開く」でリンクの動作を指定する
各オプションの「詳細設定」に並ぶ「Officeファイルへのサポート対象ハイパーリンクをOfficeデスクトップアプリで開く」でリンクの動作を指定する

 Word固有の変更点としては、macOS版が先行していたフォーカスモードが加わった。「表示」メニューの「イマーシブ」セクションに「フォーカス」ボタンが加わり、Wordを全画面表示で使用できる。

 Excel固有の変更点は、データ分析などに用いるPower Queryの機能強化。クエリエディターにオートコンプリートやシンタックスカラーリング機能を追加し、関数や列、パラメーターの視認性向上やコーディングを容易にしている。クエリのマージ機能でファジーマッチング機能をサポートし、曖昧に一致するクエリの結合が可能になった。

 PowerPoint固有の変更点は、Office 2016までYouTubeやVimeo、SlideShare.netに限定していた挿入可能なオンライン動画に、Microsoft Streamが加わった。Streamは(稿執筆時点で)無料試用版と月間540円の有償版を用意している。

Microsoft Streamの動画ファイル共有URLを入力すると、他の動画共有サービスと同じく、プレゼンに動画を取り込める
Microsoft Streamの動画ファイル共有URLを入力すると、他の動画共有サービスと同じく、プレゼンに動画を取り込める

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]