Skype for Business Onlienは2021年7月21日まで
Microsoftが米国時間7月29日に更新した、Office 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによればバージョン1907(ビルド11901.20176)へ更新したWindowsデスクトップ版は、Word、Excel、PowerPointでOfficeドキュメントに対するリンクを開く際の動作をデスクトップアプリで固定する仕様変更が加わった。
Word、Excel、PowerPoint共通の変更点としては、Excelの地理データ型を使用した地図グラフの作成を強化。作成した地図グラフはWordやPowerPointに取り込めるため、同社は共通の変更点としてアピールしたのだろう。
各オプションの「詳細設定」に並ぶ「Officeファイルへのサポート対象ハイパーリンクをOfficeデスクトップアプリで開く」でリンクの動作を指定する
Word固有の変更点としては、macOS版が先行していたフォーカスモードが加わった。「表示」メニューの「イマーシブ」セクションに「フォーカス」ボタンが加わり、Wordを全画面表示で使用できる。
Excel固有の変更点は、データ分析などに用いるPower Queryの機能強化。クエリエディターにオートコンプリートやシンタックスカラーリング機能を追加し、関数や列、パラメーターの視認性向上やコーディングを容易にしている。クエリのマージ機能でファジーマッチング機能をサポートし、曖昧に一致するクエリの結合が可能になった。
PowerPoint固有の変更点は、Office 2016までYouTubeやVimeo、SlideShare.netに限定していた挿入可能なオンライン動画に、Microsoft Streamが加わった。Streamは(稿執筆時点で)無料試用版と月間540円の有償版を用意している。
Microsoft Streamの動画ファイル共有URLを入力すると、他の動画共有サービスと同じく、プレゼンに動画を取り込める