Outlook固有の変更点は、検索ボックスに人名やメールアドレスを入力すると関連性の高いメッセージが現れるようになった。Microsoftの説明によれば、「project」を検索した場合、「project」「projects」「projector」「projecting」を含むメッセージがヒットする。検索結果はハイライト表示されるため、メールの振り分けといった作業がさらに不要になりそうだ。
Office 365関連の話題として承知していただきたいのが、Skype for Business Onlineの提供が2021年7月21日で終了する点だ。Microsoftは米国時間7月31日にブログを通じて発表し、2017年から提供を開始したMicrosoft Teamsへの移行を強くうながしている。
現在社内のコミュニケーションツールとしてSkype for Businessを利用している企業の担当者は移行スケジュールに着手すべきだろう。オンプレミス版であるSkype for Business Serverは影響を受けない。
Mac版を含むその他の更新
バージョン16.27(ビルド19071500)に更新したMac版だが、リリースノートによれば、OneDriveやOneDrive for Businessに格納したファイルをOutlookの添付ファイルとして利用可能になり、メールメッセージのダークモードをサポートした。使用にはmacOS Mojaveが必要となる。
バージョン2.27(19070901)に更新したiOS版は、Excelに配列式を入力するだけで配列数式を作成する機能とともに、FILTERやSORT、SORTBY、UNIQUE、SEQUENCE、RANDARRAYといった関数のサポートが加わった。Outlookには、共有メールボックスのサポートと、選択したメールを未読もしくはフラグを付与する機能を追加している。
バージョン16.0.11901.20110に更新したAndroid版ExcelもiOS版と同様の機能が加わり、Outlookにはカレンダーの配色や人物情報を確認するカードへの対応、iOS版と同じ共有メールボックスのサポートが加わった。