Salesforceは米国時間8月7日、クラウドベースのフィールドサービス管理およびワークフォース管理ソリューションを提供しているClickSoftwareをおよそ13億5000万ドル(約1430億円)で買収する契約を締結したと発表した。Salesforceのモバイルワーカー向けにサービスを提供する「Field Service Lightning」の強化につながるはずだ。
Salesforceは6月には、Tableauを157億ドル(約1兆7000億円)で買収する計画を明らかにしている。
ClickSoftwareは1997年に創業された。包括的なモバイルワークフォース管理ソリューションを手がける企業として大手だ。広範な業界で世界に1万5400社を超える顧客を擁する。Bosch、Deutsche Telekom、Ericsson、Unisysなどが同社のサービスを利用している。
Salesforceが2016年にField Service Lightningの一般提供を開始した際、ClickSoftwareのテクノロジーは当初から中核コンポーネントとして組み込まれていた。モバイルワーカーはField Service Lightningを活用することで、360度の顧客顧客ビュー、予測に基づく洞察、オフラインでの使用を念頭に置いたモバイルアプリを利用できるようになる。ClickSoftwareのテクノロジーとField Service Lightningによって、モバイルワーカーが交通渋滞に巻き込まれた場合でも、派遣担当者はすぐに別のモバイルワーカーをフィールド技術者として現地に向かわせることが可能になる。
Salesforceは、買収によって「戦略的な相乗効果や、技術的統一性、新たなイノベーションの機会がSalesforceにもたらされる」と述べている。
買収は、2019年10月31日に終了するSalesforceの会計四半期中に完了する見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。