ITRは、国内の従業員エンゲージメント市場規模推移および予測を発表した。
これによると、同市場の2017年度の売上金額は8億円に成長し、市場が立ち上がり、2018年度は約3倍の23億円に拡大すると見込みという。また同市場のCAGR(年平均成長率:2017~2022年度)は71.9%で推移し、2022年度には市場規模は120億円に達すると予測している。
※従業員エンゲージメント市場規模推移および予測(2016~2022年度予測)
従業員エンゲージメント市場は、従業員の貢献意欲の度合いを多様な角度から計測するアンケートと集計・分析機能および改善すべき項目の提示機能を有する製品・サービスを対象としている。
ITRでは、人材不足が叫ばれる中、金銭やポスト、モノといった地位財よりも、安全、信頼、健康などといった非地位財が、組織パフォーマンスや人材維持にはより有効であるとの考え方が浸透しつつあるとしている。そして、これを背景に、従業員の組織に対する貢献意欲やモチベーションの可視化と分析を支援する従業員エンゲージメントツールは、経営層にとって魅力的なツールとして受け止められているとしている。