中国のAlibaba Groupは現地時間8月15日、2020会計年度第1四半期決算(6月30日締め)を発表した。クラウドコンピューティング事業の売上高が11億3000万ドル(約1200億円)となり、同社の売上高に占める割合は7%に達した。

Alibaba Cloudの年間売上高ランレートは今や45億ドル(約4775億円)となり、Alibabaは高付加価値のサービス(セキュリティ関連やアナリティクス関連、人工知能(AI)アプリケーション、開発ツールなど)に注力するとともに、「われわれのコモディティー製品/サービスの提供を合理化する」と述べた。同社のランレートは目を引く数字だが、「Google Cloud」やその他のクラウドを追う形となる。Googleは先月、年間売上高ランレートが80億ドル(約8680億円)を超えたとしていた。
Alibaba Cloudの売上高は前年同期比66%増となった。Alibaba Cloudは、パートナー企業を通じた同社のSaaS製品の拡大に取り組んでおり、エコシステムを構築して、エンタープライズ顧客により優れたサービスを提供しようとしていると述べた。
Alibaba Cloudは中国において、また現地で操業する企業にとって、クラウドを導入する際に最初に検討するサービスプロバイダーと考えられているものの、Gartnerによると世界レベルで見た場合には依然としてニッチに分類されるという。
Alibaba CloudはAlibabaの収益にとって欠かせないが、Eコマース事業が依然として売上高の大部分を占めている。同社の総売上高は前年同期比42%増の167億4000万ドル、純利益は31億ドル(非GAAPでは45億1000万ドル)だった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。