NECは8月22日、ITインフラのモダナイゼーションを支援するソリューションとしてハイパーコンバージドインフラストラクチャー製品「NEC Hyper Converged System」の強化やマイクロサービス化支援ツールの提供を順次開始すると発表した。中規模企業や公共組織などにおけるハイブリッドクラウド化を支援するという。
HCIソリューションの強化イメージ(出典:NEC)
NEC Hyper Converged Systemは、事前にサイジングや運用設計済みの推奨構成を利用することで、導入に要する期間を最大70%削減する。今回の機能強化では、顧客の環境での構築や増設作業を効率化するツールを提供するほか、運用レポートの作成工数を最大90%削減するGUIコンソールの改良、また、ハードやソフトのバージョンアップを同社が支援するようにした。
また、既存のアプリケーションのうちマイクロサービス化に適したアプリケーションの調査やマイクロサービス化の設計、検証の手間を約60%削減するという「SystemDirector Microservice Toolkit」や、Kubernetesベースのコンテナーの運用を効率化するテンプレート「NEC Workload Manager for Container Platform」、マイクロサービスのコンテナーの可用性の確保を支援する「WebOTX Application Server」なども提供する(一部提供開始済み)。
この他に、統合運用管理ツール「WebSAM」では、コンテナーへの対応やアラート対応の優先順位付けを行う機能や、セルフサービスポータル機能、オンプレミス/クラウドでのジョブ実行を自動化するなどの機能を提供している。
各種機能やツールの提供価格や時期などは下記の通り。