VMWorld

ヴイエムウェア、新ポートフォリオ「Tanzu」発表--Kubernetesへの取り組み強化

Asha Barbaschow (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-08-27 09:18

 VMwareは米国時間8月26日、年次カンファレンス「VMworld 2019」の冒頭で新しいアプリポートフォリオ「Tanzu」を発表することで、「Pivotal Container Service」(PKS)戦略を推し進める意思があることを改めて示した。同社によると、Tanzuは、組織が「Kubernetes」上でソフトウェアを構築、実行、および管理する方法を一変させるという。

 Tanzuの計画では、Pivotalの買収が重要な役割を果たす。Tanzuは、VMwareの最新のアプリポートフォリオの新しいブランド名。現在、PKSが含まれるが、将来的には、Pivotalのプロジェクトや製品も対象になる予定だ。

 Tanzuブランドの最初の製品の1つが「VMware Tanzu Mission Control」だ。

 VMware Tanzu Mission Controlを使用すると、ユーザーは、実行している場所(「vSphere」、パブリッククラウド、マネージドサービス、パッケージ化されたディストリビューション、独自のKubernetes)に関係なく、すべての対応Kubernetesクラスターを単一の制御ポイントで管理することができる。

 VMwareでグローバルフィールドおよびインダストリー部門の最高技術責任者(CTO)を務めるChris Wolf氏は、「Mission Controlの真の狙いは、Kubernetes向けの一貫した管理プレーンを提供することにある。Kubernetesポッド自体とコンテナーの価値(一度プログラムを書けば、どこでも実行できる)に焦点を当てることは、1つの側面にすぎない。『一度プログラムを書けば、どこでも実行できる』のもう1つの側面は、『一度プログラムを書けば、どこでも管理できる』ことだ。Tanzu Mission Controlでは、それが可能になる」と述べた。

 Mission Controlは実際には、Heptioが2018年11月にVMwareに買収される前に構築を開始したプロジェクトから生まれた。このプロジェクトの狙いは、多くのクラウドで実行されるKubernetesクラスターに包括的な管理フレームワークをもたらすことにあった。

 Heptioは、Google出身でKubernetesの生みの親であるJoe Beda氏とCraig McLuckie氏が2016年に創設した企業だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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