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日本株展望

世界はマイナス金利のブラックホールへ?--割安な日米株式に年末高はあるか?

ZDNet Japan Staff

2019-08-30 10:59

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 世界の長期金利はマイナス金利入りを目指す?
  2. Trump米大統領は「Hoover大統領の再来」なのか
  3. 日米市場の季節性では「秋は底値圏で買い場」?
  4. 割安な日本株:押し目買いの条件は悲観シナリオの後退

 これら4点について、楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

世界の長期金利はマイナス金利入りを目指す?

 世界市場では、貿易摩擦や世界景気の先行きを不安視する見方が株式の上値を抑える動きが続いている。主要国の債券市場では、長期金利(10年債利回り)の低下圧力が強く、米中の景気悪化懸念やリスク回避選好姿勢の根強さを暗示している。

 Clinton政権下で財務長官を務め、現在ハーバード大学教授のLawrence Summers氏は、「世界の金融当局(中央銀行)はマイナス金利の『ブラックホール』に直面している」との指摘を28本ものツイートで主張し注目された(22日)。

 同氏は、Trump大統領が仕掛ける貿易戦争を批判するだけでなく、「中央銀行による金利引き下げ(金融緩和)が、需要不足の問題をほとんど解決することができない『ブラックホール的な金融経済』(Black Hole Monetary Economics)に直面していると警告。「米国はたった1度のリセッション(景気後退)で長期金利がマイナス圏入りし、日本やドイツに仲間入りする」と述べた。

 図表1は、日米欧主要国の長期金利の推移を比較したものである。総じて2016年来の水準をすでに下回っており、英国で10月末に「ハードブレグジット(合意なきEU(欧州連合)離脱)」が現実化すると景気後退入りは避けられず、英国の長期金利もマイナス圏入りするとの見方が有力となっている。

 市場はこうした悲観論を相当程度織り込んできた感もあるが、最近1カ月の世界株式市場では「景気敏感株」や「金融株」が市場平均以上に下落しており、警戒を要する(図表2)。

図表1:世界の長期金利はブラックホールに直面?

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成。2012年1月1日~2019年8月28日。
出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成。2012年1月1日~2019年8月28日。

図表2:世界株式における業種物色(年初来と1カ月前比)

出所:Bloombergのデータから楽天証券経済研究所が作成(2019年8月28日)
※MSCI世界株価指数と世界業種別株価指数の年初来騰落率と1カ月前比騰落率を降順に示したもの。
出所:Bloombergのデータから楽天証券経済研究所が作成(2019年8月28日)
※MSCI世界株価指数と世界業種別株価指数の年初来騰落率と1カ月前比騰落率を降順に示したもの。

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