ココカラファインは、小売業向けの統合基幹後業務システム(ERP)「SAP S/4HANA Retail」の採用を決めた。2018年5月に導入プロジェクトを開始している。SAPジャパンが8月29日に発表した。
ココカラファインは、ドラッグストア・調剤薬局を中核事業とし、全国に1300店舗超を展開している。2013年に販社を統合して以来、部門最適化の視点でプロセスとシステムの統合を進めていたが、現場運用の設計を重視した結果、事業・部門損益といった経営視点での計数管理が困難になっていた。
また、各社の従来の慣習・業務プロセスの担保を重視した業務改革とITシステム構築を進めたことにより、本部の業務に重複が発生するなど、本部スタッフの工数増大が課題となっていた。
こうした課題を解決することを目的に導入製品を検討したところ、SAP S/4HANA Retailは全体最適化視点での統合基幹システムとして最も優れていると判断し、今回の採用に至ったという。