NTTテクノクロス、RPAなど自動化ツール利用におけるセキュリティ課題を解決

大場みのり (編集部)

2019-09-05 14:14

 NTTテクノクロスは、IT運用に関するさまざまな操作を安全に自動化・可視化するサービス「ACTCenter Secure Automation(ACTCenter SA)」の販売を10月1日に開始する。税別価格は、年間サブスクリプションで150万円から。

 最近、情報システム部門などIT運用の現場で、業務効率化に向けて自動化ツールの導入が進んでいる。だが自動化に取り組む中で、特権IDのパスワードが自動化ツールに埋め込まれたまま放置されるといったセキュリティ面での課題が顕在化しているとNTTテクノクロスは説明する。特権IDとは、Administratorやrootなど、システムの維持・管理において、高い権限のある管理者アカウントを指す。

 NTTテクノクロスは、IT統制対策として特権ID管理サービスを20年にわたり提供し、顧客企業におけるID利用の効率化と統制強化を支援してきた。そして同社は今回、既製の自動化ツールへパスワードを払い出し、最適な組み合わせによる運用業務の効率化と統制を強化するACTCenter SAの提供に至ったとしている。

ACTCenter SAの概要(出典:NTTテクノクロス)
ACTCenter SAの概要(出典:NTTテクノクロス)

 ACTCenter SAの特徴は、以下の3つだ。

自動化ツールのログインに伴うセキュリティリスクに対応

これまで自動化ツールでシステムにログインする際は、パスワードが不正に利用されないよう、セキュリティリスクへの対応が必要だった。一方ACTCenter SAは、特権ID管理ツール「CSLGuard」「ACTCenter」と連携し、自動化ツールへ安全にパスワードを貸与する。また、業務担当者と自動化ツールのログインを区別するため、自動化ツールが正当に使用されたかを容易に点検できるようになっている。

ワークフローシステムと連動した自動化で統制を強化

RPA(Robotic Process Automation)などの自動化ツールを組み合わせた自動操作シナリオは、ワークフローシステムでの起案、承認後に実行可能。これまで承認に基づいて人手で行ってきた日々のIT運用作業と同様に、自動化ツールの利用も承認を得てから実行することで統制でき、結果としてIT運用への自動化適用範囲が広がる。

運用状況の可視化

操作自動化による運用状況を即座に可視化するインフォメーションボードも提供。運用管理者は、一元化された運用状況を迅速に把握でき、必要に応じた指示や過去の運用状況の分析が可能になる。

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