Google関連サービスをフル活用するようになって8年以上経つ。「Google カレンダー」「Google ドライブ」「Google Keep」など、いろいろなツールにお世話になっている。
だからもちろん、地図といえば「Google マップ」を活用している。PCでもスマホ(「iPhone」)でも場所やルートを探すときは、Google マップ頼みの日々だ。
本連載では業務効率化・合理化に役立つGoogle マップ便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第1回目で、PCで使用する場合を想定。
1.ログインして使うことで、利便性を上げる
とても基本的なことではあるが、Google マップは自分のGoogle アカウントでログインして使うことを推奨したい(ウェブに履歴を残すのが嫌い、という方を除く)。
ログアウトした状態でも十分に使えるGoogle マップだが、ログインして使うことで得られるメリットは少なくない。
たとえば、検索した場所が気に入ったり、再訪したいと思ったりしたとき、お気に入りの場所としてワンクリックで保存できる。後日その場所へのルートを検索するときに、お気に入りの場所を保存した「マイプレイス」から、該当する場所を簡単に取り出すことができる。ルート検索がぐっと楽になるのだ。
マイプレイスには自宅や職場の住所も保存できる。それも、Google マップにログインした状態でないとできないことのひとつである。
他にも、保存した場所や直近の検索履歴を他のデバイスで表示できる点も非常に助かる。このとき、他のデバイスでもGoogle マップをログインして使うことが必須となる。
2.オプション選択で、有料道路・高速道路不使用ルートを導き出す
Google マップではルートを検索する際、自分好みにカスタマイズすることができる。通常、Google マップを使うと、最も効率的なルートを提示してくれるが、効率にとらわれない別ルートを見たい……というときもあるだろう。
たとえば、車で移動する際、有料道路や高速道路を使わないルートを出してほしい。そんなときの方法をお伝えしておきたい。
出発地と目的地を入力した後、すぐ下にある「オプションを表示」をクリックする。すると「ルートのオプション」が表示される。
車での移動を選択している場合は、「不使用」(使いたくない交通手段)に「高速道路」「有料道路」「フェリー」の3項目、「距離単位」に「自動」「マイル」「km」の3項目がある。
有料道路や高速道路を使わないルートを見たい場合は、有料道路や高速道路の横にあるボックスをオンにすればOKだ。
ルートのオプションは移動手段によって異なる。たとえば、「公共交通機関」を選択している場合は、「詳細設定」に「バス」「地下鉄」「電車」「路面電車/市街電車」の4項目、「ルート」に「最適ルート」「乗換が少ない」「徒歩が少ない」「車椅子対応」の4項目がある。
移動手段や移動時に優先したいことなどに応じて、ルートのオプションを使いこなしてほしい。知っておくとなにかと重宝する機能のひとつだと思う。
3.付近を検索&経路のプレビュー表示で、慣れない場所での移動を効率化する
目的地を探したり、目的地と出発地のルートを検索したりするだけでは、Google マップを使いこなしているとは言えない。Google マップは実に多様な使い方ができるのだ。
たとえば、目的地や出発地、その他行く予定の場所など、その場所の近くで店や施設を探したいときもあるだろう。そんなときは、最初に場所を検索した後、「付近を検索」をクリック。すると、検索ボックス下に「付近のレストラン」「付近のホテル」「付近のバーとパブ」の3つが表示される。
このうち検索したい場所が含まれるものを選ぶと、場所の候補が地図上にピンで表示される。このとき地図上部に「経路のプレビューを表示する」と出てくるのに注目してほしい。移動手段はもともと「車」になっているが、「徒歩」に切り替えることも可能。
経路のプレビューを表示するにチェックを入れておくと、該当する場所にカーソルを持ってきた際、経路のプレビューが「◯分、◯km」といった具合で表示される。これは、AとBの間は◯分で移動でき、◯kmあるという意味だ。
半年前の連載でGoogle マップを取り上げたときには、経路のプレビューを表示する機能は実装されていなかった。少し地味ではあるが優れた機能なので、頭の片隅に置いておいてほしい。
第2回に続く。