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優待タダ取りはできない!?--「つなぎ売り」なら低コスト・低リスクで優待がもらえる

ZDNet Japan Staff

2019-09-10 10:34

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 株主優待制度とは
  2. 優待は欲しいが株価が下がるリスクを負いたくない場合、「つなぎ売り」を使えばよい
  3. つなぎ売りのやり方を具体的に説明
  4. 制度信用でなく一般信用を使うのが望ましい

 これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

 今回は「優待タダ取り」について解説する。ネットで「優待タダ取り」と紹介されることが多い手法であるが、正確に言うと「株主優待を低コスト・低リスクで得る方法」だ。取引手数料・貸株料などのコストがかかる。

 今回でその概要を説明し、次回で「9月末基準の優待銘柄」で具体的にどうやればいいのかを解説する。

株主優待制度とは

 日本には、世界でも珍しい「株主優待」という制度がある。上場企業が株主に感謝して贈り物をする制度だ。上場企業が株主にお中元やお歳暮を贈るようなものである。

 株主への利益還元は通常「配当金」の支払いで行う。「株主優待品」は配当金とは別に株主に贈られるものである。魅力的な制度なので積極的に活用するといいだろう。

優待は欲しいが株価が下がるリスクを負いたくない場合、「つなぎ売り」を使えばよい

「つなぎ売り」を利用して株価下落リスクを回避しながら株主優待を獲得する方法

 株主優待に魅力を感じて株式投資を始める人が多いと聞いている。ただし、株式投資である以上、投資した後に株価が下落することもある。

 優待は欲しいが株価変動のリスクは負いたくないとき、活用するといいのが「つなぎ売り」だ。「つなぎ売り」は信用取引の一種で、信用口座を開設しないとできない。

優待取り「つなぎ売り」のイメージ図


【参考1】「つなぎ売り」とは

 株を借りてきて売ることを「信用売り」という。株を持っているが、持っている株を売らずに別途借りてきた株を売ることを「つなぎ売り」と言う。株を保有したまま株が値下がりするリスクをヘッジする効果がある。この状態で権利確定日を迎えると、優待をもらう権利が確定する。権利が確定したら、保有している株を借りてきた株の返済に充てれば取引が完結する。保有株を返済に充てることを「現渡(げんわたし)」と言う。

【参考2】「から売り」とは

 保有している株を借りてきて売るのが「つなぎ売り」だった。それに対して保有していない株を借りてきて売ることを「から売り」という。から売りした株が値下がりした後に買い戻せば利益が得られる。例えば、1000円でから売りした株が900円に値下がりしてから買い戻せば、1株につき100円の利益が得られる。

 ただし、から売りした株が値上がりしてから買い戻すと損失が発生する。

「つなぎ売り」のやり方:現物買いと信用売りを同じ株数ずつ行い、優待の権利を得たら現渡(げんわたし)で決済する

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