ネットワークを中心としたITベンダーのNECネッツエスアイ(文京区、単体従業員数4841人)は、ビジネスチャットツール「Slack」を全社導入する。2018年12月からのSEや営業、販売促進部門などの1300人への先行導入で大きな効果と業務プロセス変更への手応えがあり、働き方改革における生産性向上につながると確認したという。9月17日、日本で提供するSlack Japan(千代田区)が発表した。
最先端の働き方を実現する基盤“ビジネスコラボレーションハブ”として活用していく。アプリケーションのワークフローを統合できる「Workato」、プロジェクト管理ツール「Wrike」などとの連携では、経費精算にかかる時間を削減。現場部門から上長への報告時間は3分の1に短縮したという。業務プラットフォームを一元化し、効率性を向上させるとしている。
マルチデバイス活用でき、リアルタイムでの情報共有、ノウハウ蓄積が可能。ビデオ会議サービス「Zoom」やクラウドストレージサービス「Box」、「Office 365」などとの連携では、社内外のビジネスパートナーとの安全な業務環境も構築できるという。会議準備自動化、効率化を促進しつつ、組織横断での共創機会創出を目指すとしている。
Slackは、無料プランのほか、中小企業向けで税別月額利用料960円の「スタンダード」、大企業や高度な管理機能が活用できる1800円の「プラス」などを用意。日本円のほか、米国ドル、英国ポンド、ユーロなどでの支払いも可能としている。6月20日にはニューヨーク証券取引所に上場している。